スタイリングチェアは何台必要?将来の売上を左右する設備計画とは

美容室を開業する際に意外と悩むのが、スタイリングチェアを何台設置するかです。

少なすぎると売上機会を逃してしまいますし、多すぎると無駄な設備投資になってしまいます。

そのため「何台あれば良いですか?」という相談を受けることも少なくありませんでした。

私は美容機器メーカーで20年以上営業をしてきました。

美容室の開業や改装にも数多く携わり、物件選びやレイアウト設計の打ち合わせにも参加してきました。

その経験から言うと、スタイリングチェアの台数に正解はありません。

大切なのは、将来どんな美容室にしたいのかを考えることです。

今回は美容室開業時のスタイリングチェアの考え方について解説します。

この記事でわかること
  • スタイリングチェアは何台必要なのか
  • 1人美容室の適正台数
  • 将来スタッフを雇う場合の考え方
  • 台数を決める前に考えるべきこと
  • 設備投資で失敗しないポイント

結論|スタイリングチェアの台数は将来ビジョンで決まる

最初に結論をお伝えします。

スタイリングチェアの台数は、美容室の将来ビジョンによって決まります。

将来も1人で営業する予定なのか。

スタッフを雇って店舗を拡大したいのか。

その考え方によって必要な台数は大きく変わります。

実際に私が見てきた成功している美容室オーナーは、開業前から将来の姿を明確に描いていました。

逆に「とりあえず開業してから考える」というケースは、後から設備面で苦労することも少なくありませんでした。

メーカー営業20年の本音

スタイリングチェアの台数を決める前に考えるべきなのは、椅子の数ではありません。

どんな美容室を作りたいのかです。

私は開業相談を受ける際、まず将来のビジョンを聞くようにしていました。

その答えによって必要な設備も変わるからです。

1人美容室なら何台必要?

1人美容室の場合、必ずしも複数台のスタイリングチェアが必要とは限りません。

ゆっくり自分のペースで営業したいのであれば、1台でも十分営業できます。

実際に1人美容室で1台運営をしているオーナーもいます。

一方で2台あると同時施術が可能になります。

例えば1人のお客様へパーマ液を塗布して放置している間に、もう1人のお客様をカットすることもできます。

ただし、これはかなり器用な美容師さんでないと難しいと思います。

無理に回転率を上げるよりも、自分のスタイルに合った台数を選ぶことが大切です。

将来スタッフを雇うなら最低3台は検討したい

将来的にスタッフを雇い、美容室を成長させたいと考えているのであれば話は変わります。

私であれば最低でも3台は検討します。

なぜならスタイリストが増えた時に対応しやすくなるからです。

例えばスタイリスト2名、アシスタント1名という体制で営業する場合、2台だけでは余裕がありません。

予約状況によってはセット面が足りなくなる可能性もあります。

美容室経営は現在だけではなく、将来も考えて設備計画を立てることが重要です。

セット面不足より人手不足の方が多い

ちなみに私の経験では、「セット面が足りない」という相談よりも「スタッフが足りない」という相談の方が圧倒的に多かったです。

美容室経営で本当に難しいのは人材確保です。

そのため開業時に必要以上のセット面を設置しても、スタッフがいなければ活用できません。

まずは売上目標と必要なスタッフ数を考え、その上でセット面数を決めることが大切です。

オーナー1人で6面の美容室もありました

私が見てきた中には、オーナー以外スタッフがいないにもかかわらず、6面以上のセット面を設置している美容室もありました。

もちろん将来を見据えた計画であれば問題ありません。

しかし明確なビジョンがないまま設備だけ増やしてしまうと、設備投資が無駄になる可能性もあります。

セット面は後から増やせば良いは危険

「最初は少なくして、必要になったら増やせば良い」と考える方もいます。

しかし実際にはそれほど簡単ではありません。

なぜならセット面数は内装設計の段階で決まることが多いからです。

鏡の配置やコンセント位置、動線設計など、すべてセット面数を前提に設計されます。

後からセット面を追加しようとすると、大掛かりな工事が必要になるケースもあります。

そのため将来的にスタッフを雇う予定があるのであれば、開業時から考慮しておくべきです。

物件選びの時点で勝負は始まっている

私は美容室開業の相談を受ける際、物件選びの段階から将来計画を考えることをおすすめしていました。

なぜなら美容室経営は物件が決まった時点である程度方向性が決まるからです。

将来スタッフを増やしたいのに、セット面を増設できない物件を選んでしまえば後で苦労します。

逆に将来も1人美容室で運営するのであれば、大きすぎる物件は固定費の負担になるかもしれません。

スタイリングチェアの台数は、物件選びや経営計画とも密接に関係しているのです。

セット面数は売上目標から逆算して考える

スタイリングチェアの台数を決める際、私はまず売上目標を考えるべきだと思っています。

なぜならセット面は単なる設備ではなく、売上を生み出す場所だからです。

例えば月商100万円を目指す美容室と、月商300万円を目指す美容室では必要な設備も変わります。

さらに将来どの程度の規模まで成長させたいのかによっても考え方は変わります。

まず売上目標を決める。

次に必要なスタッフ数を考える。

その上でセット面数を決める。

私はこの順番が大切だと思っています。

セット面は売上を作る設備

スタイリングチェアは単なる椅子ではありません。

美容室にとっては売上を生み出す設備です。

そのため価格やデザインだけでなく、経営視点で考える必要があります。

設備投資で失敗するオーナーの中には、将来計画を考えずにセット面数を決めてしまう方もいます。

しかし実際には、セット面数は美容室の経営戦略と密接に関係しています。

だからこそ「何台必要か」ではなく、「どんな美容室にしたいのか」を先に考えるべきなのです。

メーカー営業20年で感じたこと

成功している美容室オーナーほど将来のビジョンが明確でした。

開業時は1人でも、数年後にスタッフを雇う計画があれば、そのための設備計画も立てています。

逆に設備だけ先行してしまうと、後から無駄な投資になることもあります。

私はスタイリングチェア選びも美容室経営の一部だと思っています。

まとめ

スタイリングチェアの必要台数に正解はありません。

1人美容室であれば1台でも営業できますし、2台あれば同時施術も可能です。

一方で将来的にスタッフを雇う予定があるのであれば、最低でも3台程度は検討した方が良いと思います。

ただし本当に重要なのは台数そのものではありません。

将来どのような美容室にしたいのかというビジョンです。

セット面数は売上目標やスタッフ数、物件選びとも関係しています。

そのためスタイリングチェアの台数を決める際は、目先のことだけでなく数年後の姿も考えてみてください。

私が見てきた成功しているオーナーは、開業前から将来を見据えた設備計画を立てていました。

スタイリングチェアも単なる椅子ではなく、美容室経営を支える大切な設備として考えてほしいと思います。

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