美容室の水廻りまとめ|シャンプー設備は「サイド」か「バック」の2択で考える

美容室のシャンプー設備を考える時、多くのオーナーが悩むのが「サイドシャンプーにするか」「バックシャンプーにするか」という問題です。

シャンプーチェアやシャンプーボール、給湯設備など細かい設備はたくさんありますが、実際にはシャンプー設備は大きく分けるとサイドシャンプーとバックシャンプーの2種類しかありません。

私はメーカー営業として20年以上美容設備に携わり、その後は中古美容器具販売や新品設備販売にも携わってきました。

その経験から言うと、まずはサイドかバックかを決めることが重要です。

この記事では、それぞれの特徴や向いている美容室、設備選びの考え方について解説します。

シャンプー設備は「サイド」か「バック」の2択で考える

美容室のシャンプー設備には様々な商品がありますが、基本的にはサイドシャンプーかバックシャンプーのどちらかになります。

サイドシャンプーは美容師がお客様の横に立って施術するスタイルです。

一方、バックシャンプーはお客様の後ろに立って施術するスタイルになります。

メーカーや商品によって細かな違いはありますが、設備選びのスタートはこの2択です。

サイドシャンプーが向いている美容室

サイドシャンプーは一昔前までは美容室の定番でした。

現在でも一定の需要があり、特に次のような美容室に向いています。

  • シャンプースペースを広く確保できない美容室
  • スタッフがサイドシャンプーに慣れている美容室
  • シャンプー技術を重視する美容室
  • しっかり圧をかけて洗いたい美容室

実際にサイドシャンプーは、美容師が力を入れやすく、お客様にしっかり洗われている感覚を与えやすいというメリットがあります。

また設備コストも比較的抑えやすいため、小規模美容室や開業時にも選択肢になります。

バックシャンプーが向いている美容室

現在の美容室ではバックシャンプーが主流になっています。

特に次のような美容室に向いています。

  • シャンプースペースをしっかり確保できる美容室
  • ヘッドスパを強化したい美容室
  • 髪質改善メニューを強化したい美容室
  • リラクゼーション性を重視したい美容室

バックシャンプーは、お客様を寝かせた状態で施術できるため快適性が高くなります。

また、ヘッドスパや高単価メニューとの相性も良く、客単価アップを目指す美容室にも向いています。

現在はバックシャンプーが主流になっている理由

私がメーカー営業をしていた頃の感覚では、バックシャンプーが6割、サイドシャンプーが4割程度でした。

しかし現在はバックシャンプーの比率がさらに高くなっていると感じています。

理由の一つがヘッドスパ需要の増加です。

以前よりもリラクゼーションメニューを重視する美容室が増え、シャンプー時間そのものを価値として提供するお店が多くなりました。

また、お客様の快適性を重視する流れもあります。

その結果、フルフラットに近い姿勢で施術できるバックシャンプーを選ぶ美容室が増えているのです。

ただし、サイドシャンプーが悪いわけではありません。

美容室のコンセプトやスタッフの技術によっては、現在でも十分選択肢になる設備だと思います。

おすすめのシャンプーボール・シャンプーユニット

シャンプー設備選びで迷った時は、まず定番商品を知っておくことが重要です。

私自身、メーカー営業や美容設備販売に携わる中で様々な商品を見てきましたが、現在おすすめしやすい商品はある程度決まっています。

ここではサイドシャンプー向けとバックシャンプー向けに分けて紹介します。

サイドシャンプー向けおすすめシャンプーボール

TOTOシャンプーボール

TOTOシャンプーボールは、長年にわたり美容室で使われてきた定番商品です。

現在でも導入している美容室は多く、美容師からの評判も良好です。

比較的低コストで導入できるため、サイドシャンプー設備を検討している美容室には有力な選択肢になります。

特にサイドシャンプーに慣れている美容師にとっては使いやすく、開業時にも選びやすい商品です。

TOTOシャンプーボールを確認したい方はこちら

TOTOシャンプーボールを見る

販売店によって仕様や価格が異なる場合があります。

滝川 壁付シャンプーボール(スタリオン)

快適性を重視するなら、滝川の壁付シャンプーボールも魅力的です。

最大の特徴は、シャンプーボール内部に設置された後頭部用の枕です。

一般的なシャンプーボールよりも首への負担を軽減しやすく、お客様の快適性向上につながります。

実際に使い比べると、TOTOシャンプーボールよりも首の負担は軽減されていると感じます。

ただし価格差は大きく、TOTOと比較すると15万円以上高くなるケースもあります。

そのため、快適性を重視する美容室向けの商品と言えるでしょう。

滝川壁付シャンプーボールを確認したい方はこちら

滝川壁付シャンプーボールを見る

販売店によって仕様や価格が異なる場合があります。

バックシャンプー向けおすすめシャンプーユニット

現在の美容室で主流なのはバックシャンプーです。

私が提案しやすいと感じるのは次の3機種です。

  • FVシャンプーユニット
  • LAVER
  • スタリオン

いずれも首への負担軽減を考慮した設計になっており、現在の美容室でも十分活躍できる商品です。

FVシャンプーユニット

【ここにFVシャンプーユニットの写真】

現在、私が最もおすすめしやすいシャンプーユニットです。

ネープクッションが後頭部近くまで配置されており、首だけに負担が集中しにくい構造になっています。

さらに価格面でも非常に魅力があります。

後ほど紹介するRICKMANとの組み合わせでは約33万円前後で導入でき、コストパフォーマンスは非常に高いと思います。

LAVER

【ここにLAVERの写真】

LAVERも非常に完成度の高いシャンプーユニットです。

日本製の水洗金具を採用しているため、安心感があります。

また、ネープクッションによる首への負担軽減もしっかり考えられています。

FVと比較しても商品クオリティーに大きな差はないと思います。

そのため、販売店やデザインの好みで選んでも良いレベルだと思います。

スタリオン

【ここにスタリオンの写真】

スタリオンは滝川ブランドのシャンプーユニットです。

滝川は美容業界で長年実績を持つ総合商社であり、美容師で知らない人はいないと言っても良い存在です。

ブランドの安心感という意味では非常に魅力があります。

また、シャンプーボール内部に後頭部を支える枕を備えているため、首への負担も軽減されています。

ただし価格はFVやLAVERより高くなるケースが多いため、ブランドを重視する美容室向きと言えるでしょう。

シャンプーチェアとの組み合わせも重要

シャンプー設備を選ぶ時に意外と見落とされるのがシャンプーチェアとの組み合わせです。

実際には、シャンプーユニットだけで快適性が決まるわけではありません。

お客様が長時間座るのはシャンプーチェアです。

そのため、シャンプーユニットとシャンプーチェアをセットで考えることが重要になります。

特に現在はヘッドスパ需要も高くなっているため、フルフラットに近い状態まで倒れるシャンプーチェアが人気です。

私が現在おすすめしやすい組み合わせは次の通りです。

シャンプーユニット おすすめチェア 特徴
FVシャンプーユニット RICKMAN コストパフォーマンス重視
LAVER sieste 快適性と質感のバランス
スタリオン RS-001EX ブランド重視

実際にシャンプーユニット単体で選ぶよりも、組み合わせで考えた方が失敗は少なくなります。

メーカー営業20年の本音

私が国内メーカーで営業をしていた頃は、日本製が絶対だと思っていました。

正直に言えば、海外製品にはあまり良いイメージを持っていませんでした。

しかし独立後に中古美容器具販売や海外製の新品美容器具を扱うようになると、その考え方は大きく変わりました。

実際に販売し、実際に故障対応を見ていく中で、日本企業が設計し海外で生産している商品には想像以上に良い商品が多いことを知ったからです。

LAVERやフィフティヴィジョナリーのシャンプーユニットは、日本製の水洗金具を採用しています。

また、首への負担を軽減する構造もしっかり考えられています。

そのため現在は、「日本製だから良い」「海外製だから悪い」とは考えていません。

どのような考え方で設計され、どのような部品が使われているかの方が重要だと思っています。

設備選びで重要なのはブランド名だけを見ることではありません。

実際にどのような構造なのか、どのような部品が採用されているのかまで確認することが大切です。

まとめ|シャンプー設備は美容室のコンセプトに合わせて選ぶ

シャンプー設備選びで最も重要なのは、サイドシャンプーかバックシャンプーかを最初に決めることです。

サイドシャンプーにはサイドシャンプーの良さがあり、バックシャンプーにはバックシャンプーの良さがあります。

現在はバックシャンプーが主流になっていますが、サイドシャンプーが間違いというわけではありません。

大切なのは美容室のコンセプトや客層、スタッフの技術に合っているかどうかです。

また、シャンプーユニットだけでなくシャンプーチェアや給湯設備まで含めて考えることで、より満足度の高い設備選びができます。

もし私が今、新しく美容室を開業するなら、FVシャンプーユニットとRICKMANの組み合わせを選びます。

理由は価格と快適性のバランスが非常に優れているからです。

もちろん予算に余裕があればYUMEも魅力的ですが、小規模美容室や開業サロンであれば十分満足できる設備だと思います。

次はシャンプーチェア選びを検討してみませんか?

シャンプーチェア完全ガイドを見る

シャンプーユニットだけでは快適性は決まりません。電動・手動・小規模美容室向けなど失敗しない選び方をまとめています。

タイトルとURLをコピーしました