現在の美容室では、バックシャンプーが主流になっています。
しかし実際に設備を選ぼうとすると、シャンプーユニットだけでなくシャンプーチェアとの組み合わせも考えなければならず、何を選べば良いのか悩むオーナーも少なくありません。
- バックシャンプーはどのメーカーがおすすめ?
- シャンプーユニットとチェアはどう組み合わせれば良い?
- ヘッドスパにも対応できる設備を選びたい
- タカラベルモント以外も選択肢になる?
私自身、メーカー営業として20年以上美容設備に携わり、その後は中古美容器具販売や新品設備販売にも携わってきました。
メーカー営業時代は正直、「日本製が一番」「国内メーカーが安心」という考え方でした。
しかし独立後に中古器具や海外製の新品設備を扱うようになり、その考え方は大きく変わりました。
現在は、日本企業が設計し海外で生産している商品の中にも十分な品質を持つものがあり、価格とのバランスを考えると非常に魅力的な選択肢になっていると感じています。
この記事では、私自身の経験をもとにバックシャンプー設備のおすすめセットを紹介します。
まずはバックシャンプーの基礎知識を知りたい方はこちら
→ バックシャンプーとは?特徴・メリット・向いている美容室を解説結論|おすすめはこの4パターン
| タイプ | おすすめ構成 | 価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コスパ重視 | FVシャンプーユニット+RICKMAN | 約33万円 | 価格と快適性のバランスが優秀 |
| バランス重視 | LAVER+sieste | 約36万円 | 快適性と品質のバランスが良い |
| 安心感重視 | スタリオン+RS-001EX | 約44万円 | 滝川ブランドの安心感 |
| 最高峰 | YUME | 100万円超 | ヘッドスパ設備の最高峰 |
小規模美容室や開業サロンであれば、私ならまずFVシャンプーユニット+RICKMANを第一候補にします。
理由は単純に安いからではありません。
このスペックの商品を約33万円で購入できるケースは少ないからです。
タカラベルモントの場合、シャンプーチェアだけでも30万円前後することがあります。
それを考えると、バックシャンプーユニットと電動シャンプーチェアを合わせて約33万円というのは、かなり魅力的な価格帯だと思います。
なぜシャンプーユニットとチェアはセットで考えるべきなのか
バックシャンプー設備は、シャンプーボールだけで快適性が決まるわけではありません。
実際には次の要素が大きく関係します。
- シャンプーユニットの形状
- ネープクッションの構造
- シャンプーチェアの座り心地
- リクライニング角度
- ヘッドスパへの対応力
特に最近は、お客様の首への負担を軽減する構造の商品が増えています。
そのため、シャンプーユニットだけを見て選ぶのではなく、チェアとの組み合わせまで考えて比較することが重要です。
私がバックシャンプー設備を選ぶ時の考え方
私が設備を提案する際に重視するのは、「価格」だけでも「ブランド」だけでもありません。
その美容室に合っているかどうかです。
例えばヘッドスパを強化したい美容室なら、できるだけフルフラットに近い設備が有利です。
一方で、開業時で予算が限られているなら、コストパフォーマンスを重視した方が経営的には合理的です。
また、ブランドを重視するオーナーもいますし、設備の快適性を最優先に考えるオーナーもいます。
そのため今回は、目的別におすすめセットを紹介していきます。
おすすめ① コスパ重視なら「FVシャンプーユニット × RICKMAN」
約33万円前後で導入できる、今回紹介する中で最もコストパフォーマンスの高い組み合わせです。
私自身、現在のバックシャンプー設備の中では最もバランスが良い組み合わせの一つだと思っています。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シャンプーユニット | FVシャンプーユニット |
| シャンプーチェア | RICKMAN |
| 価格目安 | 約33万円前後 |
| 快適性 | ★★★★☆ |
| ヘッドスパ対応 | ★★★★★ |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 向いている美容室 | 小規模美容室・1人美容室・開業サロン |
この組み合わせをおすすめする理由
最大の魅力は価格とスペックのバランスです。
約33万円で電動シャンプーチェアとバックシャンプーユニットを導入できるため、開業時でも比較的導入しやすい価格帯になっています。
この価格が魅力的なのは、単に安いからではありません。
このスペックの商品を約33万円で通常購入するのは難しいからです。
タカラベルモントの場合、シャンプーチェアだけでも30万円前後するモデルがあります。
それを考えると、シャンプーユニットと電動シャンプーチェアを合わせて約33万円という価格は、非常に魅力的です。
また、フィフティヴィジョナリーのシャンプーユニットは大型のネープクッションを採用しています。
後頭部に近い位置まで支える構造になっているため、首だけに負担が集中しにくい設計です。
さらにRICKMANはフルフラットに近い状態まで倒れるため、ヘッドスパやリラクゼーションメニューにも十分対応できます。
開業時の予算を抑えながらも快適性を確保したいオーナーには、最もおすすめしやすい組み合わせです。
おすすめ② バランス重視なら「LAVER × sieste」
約36万円前後で導入できる、快適性と品質のバランスに優れた組み合わせです。
商品クオリティーとしてはFVと大きな差はないと思いますが、LAVERも非常に魅力的な選択肢です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シャンプーユニット | LAVER |
| シャンプーチェア | sieste |
| 価格目安 | 約36万円前後 |
| 快適性 | ★★★★★ |
| ヘッドスパ対応 | ★★★★★ |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 向いている美容室 | 小規模〜中規模美容室 |
この組み合わせをおすすめする理由
LAVERの魅力は、日本製の水洗金具を採用している点です。
シャンプーユニット本体は海外生産ですが、水洗金具は日本製を採用しているため、安心感があります。
また、LAVERも大型ネープクッションを採用しており、後頭部近くまで支える構造になっています。
そのため首だけで頭を支える状態になりにくく、お客様の負担軽減にもつながります。
siesteはYUMEのようなヘッドスパ専用設備ではありません。
しかし、フルフラットに近い状態まで倒れることに加え、シートの質感やリラクゼーション性が高いため、ヘッドスパメニューにも十分対応できると思います。
ただし、FVとの価格差が約3万円程度で、商品クオリティーも大きく変わらないと考えるなら、私ならFVを第一候補にします。
LAVERは、セブンビューティーで揃えたい方や、見た目・質感・販売店の好みで選びたい方に向いている組み合わせです。
おすすめ③ 安心感重視なら「スタリオン × RS-001EX」
ブランドの安心感を重視するなら、滝川のスタリオンとRS-001EXの組み合わせも有力な選択肢です。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シャンプーユニット | スタリオン |
| シャンプーチェア | RS-001EX |
| 価格目安 | 約44万円前後 |
| 快適性 | ★★★★☆ |
| ヘッドスパ対応 | ★★★☆☆ |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 向いている美容室 | ブランド重視の美容室 |
この組み合わせをおすすめする理由
スタリオン最大の魅力は、滝川ブランドの安心感です。
滝川は美容室で使用する器具や材料を幅広く取り扱う総合商社です。
美容師であれば知らない人はいないと言っても良いほど知名度が高く、長年に渡って美容業界を支えてきた会社です。
そのため、設備選びにおいても「滝川だから安心」という理由で選ぶオーナーは少なくありません。
また、スタリオンはシャンプーボール内部に後頭部を支える枕を備えており、首だけで頭を支えない構造になっています。
首への負担を軽減する工夫という意味では、FVやLAVERと同様に良く考えられた商品だと思います。
ただし、リクライニング角度は約75度です。
RICKMANやsiesteのようなフルフラットに近い状態にはならないため、ヘッドスパ重視で考えるならFVやLAVERの方が有利だと思います。
また、滝川ブランドは安心感がありますが、アフターフォローという意味ではタカラベルモントのような国内メーカーほど強いわけではありません。
ブランド重視で選びたいオーナーに向いている組み合わせです。
特別枠|予算が許すならYUMEは別格


ヘッドスパ設備として考えるなら、YUMEは別格です。
- 本物のフルフラット
- 圧倒的な寝心地
- 高級感
- ヘッドスパ専用設計
実際に施術を受けても、他のシャンプーユニットとは比較にならない快適性があります。
私自身も予算が許すのであればYUMEを選びたいと思います。
ただし価格は100万円を超えるため、全ての美容室に必要な設備ではありません。
小規模美容室や開業サロンであれば、まずはFVやLAVERで十分だと思います。
ヘッドスパ専門店や高単価サロンであれば検討する価値がある設備です。
メーカー営業20年の本音
私が国内メーカーで営業をしていた頃は、日本製が絶対だと思っていました。
正直に言えば、海外製品にはあまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし独立後に中古美容器具販売や海外製の新品美容器具を扱うようになると、その考え方は変わりました。
実際に販売し、実際に故障対応を見ていく中で、日本企業が設計し海外で生産している商品には想像以上に良い商品が多いことを知ったからです。
LAVERやフィフティヴィジョナリーのシャンプーユニットは、日本製の水洗金具を採用しています。
また、首への負担を軽減する構造もしっかり考えられています。
そのため現在は、「日本製だから良い」「海外製だから悪い」とは考えていません。
どのような考え方で設計され、どのような部品が使われているかの方が重要だと思っています。
実際に現在の私なら、価格差を考えるとFVシャンプーユニット+RICKMANを第一候補にします。
約33万円でこのレベルの設備を導入できるのは非常に魅力的だからです。
まとめ|私ならまずFVシャンプーユニット+RICKMANを選びます
| こんな方におすすめ | おすすめセット |
|---|---|
| コスパ重視 | FV+RICKMAN |
| 快適性重視 | LAVER+sieste |
| ブランド重視 | スタリオン+RS-001EX |
| 最高峰を求める | YUME |
商品クオリティーだけで見ると、FVとLAVERに大きな差はないと思います。
そのため、私なら価格差を考慮してFVを選びます。
ただし、美容室のコンセプトや予算によって最適な選択肢は変わります。
この記事を参考に、自分の美容室に合ったバックシャンプー設備を選んでみてください。

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