「予約は入っているのに、ところどころ空き時間ができてしまう…」
「午前と夕方は埋まるのに、昼の時間帯だけ空いてしまう…」
「キャンセルが出ると、その時間がそのまま空いてしまう…」
このような予約表の「空白時間」に悩んでいる美容室もあるのではないでしょうか。
特に1人美容室や小規模美容室では、営業できる時間そのものが限られているため、 予約と予約の間に細かな空き時間が増えると、1日の予約人数や売上にも影響します。
✔ 曜日や時間帯に予約が偏っていないか
✔ 予約と予約の間に細かな空白ができていないか
✔ 次回予約が取れているか
✔ お客様から空き時間を確認できるか
✔ 当日・直前予約を受けられる状態になっているか
単純に「もっと新規客を集めれば空き時間がなくなる」と考えるのではなく、 なぜ予約表に空白ができているのかを分けて考えることが大切です。
美容室の空き時間が減らない6つの原因
まずは、予約表に空き時間が残る代表的な原因を見ていきましょう。
① 予約が曜日・時間帯に偏っている
美容室では、すべての曜日・時間帯に均等に予約が入るわけではありません。
例えば、
- 土日は埋まるが平日は空いている
- 午前中に予約が集中する
- 夕方は埋まるが昼過ぎが空いている
- 特定の曜日だけ予約が少ない
というように、予約が特定の時間帯へ偏っていることがあります。
この場合は「予約が少ない」というより、 予約が入る時間と入らない時間の差が大きいことが問題です。
② 次回予約が少なく先の予約表が薄い
毎回来店後に予約がいったん途切れ、お客様から次の予約が入るのを待っている状態では、 先の予約表が埋まりにくくなります。
一方、来店時に次回来店の目安を伝え、その場で次回予約を希望するお客様には予約を取ってもらうことで、 先の予約予定を作りやすくなります。
もちろん、すべてのお客様に次回予約を強く勧める必要はありません。
大切なのは、お客様が次回の来店時期を判断しやすく、 希望すればその場で予約できる状態を作っておくことです。
次回予約については、 次回予約が取れない美容室へ|断られない仕組みの作り方 も参考にしてください。
③ 予約枠の取り方に細かな空白ができている
意外と見落としやすいのが、予約そのものは入っていても、 予約と予約の間に30分や1時間程度の空白ができているケースです。
例えば、
10:00~11:30 カット+カラー
11:30~12:30 空き
12:30~13:30 カット
13:30~15:30 空き
15:30~17:00 カット+カラー
このような状態では、1日の予約件数自体はある程度あっても、 細かな空白時間が積み重なります。
特に1人美容室では、メニューごとの施術時間や予約受付単位によって、 予約表の使われ方が大きく変わります。
まずは「何件予約が入ったか」だけでなく、 予約と予約の間にどの程度の空白があるかも確認してみましょう。
④ 空き時間をお客様が確認しにくい
美容室側では「今日の14時が空いている」と分かっていても、 その情報がお客様に伝わっていなければ予約にはつながりません。
電話予約だけの場合、お客様は、
- 今日空いているのか
- 何時なら予約できるのか
- 希望メニューを予約できるのか
を問い合わせなければ分かりません。
WEB予約などで空き状況を確認できるようにしておけば、 お客様自身が予約可能な時間を確認して予約できるようになります。
予約までの流れそのものに問題がある場合は、 予約導線が弱い美容室へ|見直すべき3つのポイント も確認してみてください。
⑤ 当日・直前予約を受ける導線が弱い
前日まで空いていた予約枠でも、当日に予約が入れば空き時間を埋められる可能性があります。
ところが、当日予約を電話だけで受け付けている場合、 施術中に電話へ出られず、予約機会を逃すことがあります。
また、お客様から見て「今日予約できるのか分からない」状態では、 そもそも予約候補にならないことも考えられます。
当日予約については、 当日予約が少ない美容室の特徴とは? で詳しく解説しています。
⑥ キャンセル後の空き枠を埋める仕組みがない
予約が埋まっていた日でも、前日や当日にキャンセルが発生すれば突然空き時間ができます。
特にカット+カラーなど施術時間の長い予約がキャンセルになると、 まとまった空白時間が生まれることがあります。
キャンセルそのものを完全になくすことは難しいため、 「キャンセルが出ないようにする」だけでなく、 空きが出たときにどうするかも考えておく必要があります。
まず「どの空き時間が多いか」を確認する
空き時間を減らしたいからといって、すぐに広告を増やしたり、 予約システムを導入したりする必要はありません。
最初に確認したいのは、どのような空き時間が発生しているのかです。
- 平日の空きが多い
- 特定の時間帯だけ空いている
- 予約と予約の間に30分程度の空白が多い
- キャンセル後の枠が埋まらない
- 当日の空き枠がそのまま残る
- 数週間先の予約がほとんど入っていない
原因によって、必要な対策は変わります。
例えば、先の予約が少ないのであれば次回予約を見直す。 当日の空きが多いのであれば、当日予約の受付方法を確認する。 細かな空白が多いのであれば、予約枠の設定を見直す。
このように「空いている」という結果ではなく、その空き方を見ることが重要です。
曜日・時間帯の偏りを改善する考え方
予約が特定の曜日や時間帯へ偏っている場合は、 まず予約実績を確認してみましょう。
例えば、
- どの曜日が埋まりやすいか
- 何時台の予約が多いか
- どのメニューで空白ができやすいか
- どの時間帯にキャンセルが多いか
などを把握します。
「なんとなく平日が暇」という感覚だけではなく、 実際の予約表を見ながら傾向を確認することが大切です。
空いている曜日・時間帯が分かれば、 その時間に来店しやすい既存客への案内や、 予約受付方法の見直しなどを考えやすくなります。
予約と予約の間にできる細かな空白を減らす
1日の予約件数だけを見ていると、 予約表の細かな空白を見落とすことがあります。
特に美容室は、カット・カラー・パーマなどによって施術時間が異なります。
そのため、予約時間の組み合わせによっては、 次の予約を入れにくい中途半端な空白が発生します。
確認したいのは、
- 予約受付の時間単位
- メニューごとの施術時間
- 予約と予約の間隔
- 必要以上に長い予約枠を確保していないか
などです。
ただし、予約を詰め込みすぎると施術の遅れや休憩不足につながります。
空き時間をゼロにすることではなく、無駄な空白を減らすという考え方が大切です。
次回予約を増やして先の予約表を作る
空き時間対策というと新規集客を考えがちですが、 既存のお客様の次回予約も重要です。
毎回、お客様から予約が入るまで待っていると、 数週間先の予約表は不安定になりやすくなります。
施術後に、 「次は1か月半くらいが目安です」 など、次回来店の目安を伝えておけば、 お客様も次回予定を考えやすくなります。
そのうえで希望するお客様には、その場で次回予約を取れるようにしておきます。
次回予約は単に「予約を取る」ことではなく、 お客様が次回来店のタイミングを忘れないための案内として考えると自然です。
当日・直前予約を受けやすくする
予約表に空きが残っている場合、当日や直前の予約を受けられる状態にしておくことも一つの方法です。
例えば、
- WEB上で当日の空き状況を確認できる
- 当日でも予約可能な時間を設定しておく
- ホームページから予約ページへすぐ移動できる
- LINEやInstagramから予約ページへアクセスできる
などです。
重要なのは、空きがあることを美容室側だけが知っている状態にしないことです。
お客様自身が「今日の15時なら空いている」と確認できれば、 電話で問い合わせる必要もなくなります。
キャンセルで空いた枠への対応を考える
キャンセルによる空き時間は、通常の空き枠とは少し性質が異なります。
前日や当日に突然発生するため、事前に新規集客だけで埋めることは難しいからです。
そのため、
- キャンセルが出たときに空き枠をすぐ公開する
- WEB予約の受付可能時間を確認する
- キャンセル待ちを希望するお客様がいれば案内する
- 必要に応じてLINEやSNSで空き状況を案内する
といった方法が考えられます。
ただし、毎回SNSで「空きがあります」と発信することが、 必ずしも自店に合うとは限りません。
まずは、予約ページで空き状況を確認できる環境を整える方が管理しやすいでしょう。
予約システムは空き状況を伝える手段の一つ
ここまで紹介した対策をすべて予約システムで行う必要はありません。
ただし、電話や手書き台帳だけでは管理が難しくなっている場合は、 予約システムを使うことで空き枠をお客様に見せやすくなります。
例えば、予約システムによっては、
- WEBからの予約受付
- 予約可能な空き枠の表示
- 24時間の予約受付
- 予約受付時間の設定
- 予約確認・リマインド
などに対応しています。
特に1人美容室では、施術中に電話へ出られない時間もあるため、 お客様自身が空き状況を確認して予約できる仕組みは、 予約受付を補う方法の一つになります。
自店に合う予約システムを確認したい方は、 美容室予約システム比較まとめ も参考にしてください。
空き時間が多いときに確認したいチェックリスト
□ 特定の曜日だけ空いていないか
□ 特定の時間帯だけ空いていないか
□ 予約と予約の間に細かな空白が多くないか
□ 次回予約が少なくないか
□ お客様がWEBで空き時間を確認できるか
□ 当日予約を受け付けられるか
□ キャンセル後の空き枠を公開できるか
□ 予約ページまでの導線が分かりやすいか
すべてを一度に変える必要はありません。
まずは自店で最も多く発生している空き時間の原因を一つ見つけ、 そこから改善していく方が取り組みやすいでしょう。
美容室の現場を見てきて感じること
美容室の予約表は「件数」だけでは分からない
美容機器メーカーの営業として多くの美容室を訪問し、 美容室オーナーと話をしてきましたが、 同じ「今日は予約が少ない」という状態でも、 実際の予約表の中身はサロンによって異なります。
一日中まんべんなく空いている場合もあれば、 午前と夕方は予約が入っているのに、 その間だけ大きく空いていることもあります。
また、土日は忙しくても平日に空きが多い美容室もあります。
そのため、空き時間の問題を考えるときは、 単純に「もっと集客する」と考えるのではなく、 どこに、どのような空白ができているのかを見ることが大切だと感じています。
特に1人美容室では使える時間が限られているため、 新規集客だけでなく、次回予約やWEB予約なども含めて 予約の入り方全体を整理することが重要です。
まとめ|空き時間は「予約の入り方」を分解して改善する
美容室の空き時間が減らない場合、 単純にお客様が少ないことだけが原因とは限りません。
- 曜日・時間帯に予約が偏っている
- 予約と予約の間に細かな空白がある
- 次回予約が少ない
- 空き状況がお客様に伝わっていない
- 当日・直前予約を受けにくい
- キャンセル後の枠がそのまま残っている
まずは、自店の予約表にどのタイプの空き時間が多いのかを確認してみましょう。
原因が分かれば、次回予約を見直すのか、 予約枠を調整するのか、 WEB予約を整えるのかなど、必要な対策も見えやすくなります。
目指すのは予約表を無理に埋め尽くすことではなく、無駄な空白を減らしながら働きやすい予約表を作ることです。
予約システムの導入も含めて検討したい方は、 美容室予約システム完全ガイド も参考にしてください。


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