「InstagramのDMから予約が来るのはありがたいけれど、やり取りが大変…」
「施術中にDMが来てもすぐ返信できない」
「DMで日時を決めて、あとから予約表に入れる作業が面倒」
Instagramを集客に活用している美容室では、このような問題が起こることがあります。
DMはお客様が気軽に問い合わせできる便利な方法です。
一方で、予約件数が増えてくると、DMをそのまま予約台帳として使うことには限界があります。
✔ 希望日時のやり取りが何往復にもなる
✔ 施術中に返信できない
✔ 予約表への転記が必要になる
✔ 返信漏れ・転記漏れが起こりやすい
✔ 電話やLINEなど他の予約経路と管理が分かれる
大切なのは、DMを完全になくすことではありません。
DMは相談窓口として残しながら、通常の予約はWEB予約などへ寄せていくことで、Instagramを活用しながら予約管理の負担を減らしやすくなります。
なぜ美容室のDM予約は増えると大変になるのか
DM予約の大きな特徴は、お客様との会話によって予約を成立させることです。
例えばお客様から、
「土曜日にカラーをお願いしたいのですが空いていますか?」
とDMが来たとします。
これだけでは予約は確定できません。
美容室側は予約表を確認して、
↓
美容室「14時か16時でしたら空いています」
↓
お客様「14時でお願いします」
↓
美容室「メニューはカラーのみでしょうか?」
↓
お客様「カットもお願いします」
↓
施術時間を再確認
↓
予約表へ登録
というやり取りが発生することがあります。
1件であれば大きな負担ではないかもしれません。
しかし、これが何件も重なるとDM確認だけでも時間を取られるようになります。
特に1人美容室や少人数サロンでは、予約受付のためだけにスタッフを配置できないため、施術と予約対応を同時に行わなければなりません。
DM予約で起こりやすい5つの問題
① 希望日時の調整に何往復も必要になる
DM予約で最も手間がかかりやすいのが日時調整です。
お客様が希望した時間が空いていなければ、別の時間を提案する必要があります。
その間にも他のお客様から予約が入れば、先ほど提案した時間が埋まってしまう可能性もあります。
WEB予約であれば、お客様自身が空いている日時を確認して選べるため、このやり取り自体を減らすことができます。
② 施術中はすぐ返信できない
美容師は接客・施術をしながら仕事をしています。
カットやカラーの途中でInstagramのDMが届いても、すぐ返信できるとは限りません。
特に1人美容室では、
- 施術
- 電話対応
- 会計
- 片付け
- 次のお客様の準備
などを一人で行うこともあります。
DM確認が後回しになり、営業終了後にまとめて返信する状態になれば、美容師側の負担も大きくなります。
③ DMから予約表への転記が必要になる
DM上で予約日時が決まっても、それだけでは美容室の予約管理は終わりません。
紙の予約表や別の予約システムを使用している場合は、決まった内容を予約表へ登録する必要があります。
↓
予約内容を確認
↓
予約表・予約システムを開く
↓
日時・メニュー・お客様情報を入力
つまり、DM予約では「会話」と「予約登録」の二重作業が発生しやすいのです。
件数が少ないうちは対応できても、予約が増えるほどこの作業が積み重なります。
④ 返信漏れ・転記漏れが予約トラブルにつながる
DM予約で注意したいのが、やり取りを人が管理することで起こる確認漏れです。
例えば、
- DMを読んだが返信を忘れた
- 日時は決まったが予約表へ入れ忘れた
- メニュー変更を予約表へ反映し忘れた
- 他の予約経路から同じ時間に予約を受けた
などです。
特に複数の予約経路を使っている美容室では注意が必要です。
予約の取りこぼしについてはこちら
→ 美容室で予約の取りこぼしが起こる原因と対策⑤ 予約窓口が増えるほど管理が複雑になる
DM予約だけを見ていると、それほど複雑には感じないかもしれません。
しかし実際の美容室では、
- 電話予約
- Instagram DM
- LINE
- ホームページ
- WEB予約
- 集客サイト経由の予約
など、複数の予約経路を持っていることがあります。
問題は予約の入口が多いことそのものではなく、それぞれを別々に管理しなければならない状態です。
DMを確認し、LINEを確認し、電話予約を記入し、WEB予約も確認するという状態では、予約件数が増えるほど管理が複雑になります。
DM予約をすべてやめる必要はない
ここまで読むと、「InstagramのDM予約はやめた方がよいのでは?」と思うかもしれません。
私は、DMそのものをなくす必要はないと考えています。
DMには、WEB予約にはない良さもあります。
例えば、
- 初めての来店で相談したい
- 自分の髪で希望する施術ができるか聞きたい
- どのメニューを選べばよいか分からない
- 施術前に確認しておきたいことがある
といった相談です。
このような相談では、美容師と直接やり取りできるDMは便利です。
問題なのは、相談も通常予約も変更連絡も、すべてDMだけで処理する状態です。
DMは「相談」、通常予約は「WEB予約」に分ける
DM対応を減らしたい美容室では、予約方法の役割を分ける方法があります。
施術相談・初回来店前の質問
WEB予約
空き時間確認・通常予約・予約確定
LINE
既存客との連絡・再予約・問い合わせ
このように役割を決めておくと、お客様側も「どこから連絡すればよいか」が分かりやすくなります。
もちろん、これは一例です。
美容室によってお客様層や運営方法は異なるため、自店に合う形に調整する必要があります。
DMからWEB予約へ自然に誘導する方法
DM予約を減らしたいからといって、お客様からDMが来た時に冷たく「WEBから予約してください」と返す必要はありません。
予約方法をあらかじめ分かりやすくしておくことが大切です。
プロフィールに予約リンクを分かりやすく設置する
Instagramを見たお客様が予約方法を探さなくてもよいように、プロフィールから予約先へ進める状態にしておきます。
「WEB予約」「ご予約はこちら」など、用途が分かる表記にすると理解しやすくなります。
ハイライトに「予約方法」を用意する
初めてのお客様向けに、ハイライトで予約方法を案内する方法もあります。
例えば、
- 通常予約はWEB予約から
- 施術相談はDMから
- 予約変更について
- キャンセルについて
などを整理しておけば、DMを送る前に確認してもらえる可能性があります。
投稿でも予約方法を統一する
投稿によって「DMしてください」「LINEしてください」「予約サイトからお願いします」と案内が変わると、お客様も迷います。
通常予約の入口を決めたのであれば、投稿・プロフィール・ハイライトでも同じ案内に統一しておく方が分かりやすいでしょう。
Instagram全体の予約導線を見直したい方はこちら
→ 美容室のInstagramから予約が増えない原因と改善方法LINEへ移せばすべて解決するわけではない
DM予約が大変だからといって、すべての予約をLINEのメッセージへ移すだけでは、根本的な解決にならない場合があります。
Instagram DMで行っていた、
- 希望日時を聞く
- 空き時間を確認する
- 別の日時を提案する
- メニューを確認する
- 予約表へ登録する
という作業をLINE上で同じように行えば、連絡手段が変わっただけだからです。
重要なのは「InstagramかLINEか」ではなく、お客様自身が空き状況を確認し、予約を完了できる仕組みを作れるかという点です。
美容室のLINE予約についてはこちら
→ LINE予約を導入したい美容室へ|メリットと注意点予約システムを使うとDMでの日程調整を減らしやすい
DM予約の負担を減らす方法の一つが、WEB予約に対応した予約システムを利用することです。
予約システムを利用すれば、お客様自身が空いている日時を確認して予約できるため、美容室側がDMで一件ずつ日程調整する必要を減らせます。
希望日時を聞く
↓
予約表を確認
↓
空き時間を返信
↓
お客様の返信を待つ
↓
予約表へ登録
WEB予約
お客様が空き時間を確認
↓
日時・メニューを選択
↓
予約確定
特に1人美容室では、施術中に予約対応をしなくても予約を受け付けられることは大きなメリットです。
ただし、予約システムによって機能や対応する予約経路は異なります。
「予約システムを入れればすべての予約が自動的に一元化される」というわけではないため、導入前に自店で使っている予約経路との連携方法を確認することが重要です。
1人美容室ほど「予約受付に使う時間」を考えたい
1人美容室では、オーナー自身が美容師であり、受付担当でもあります。
予約のDMが来ること自体は売上につながる大切な機会です。
しかし、毎日何件ものDMに返信し、日時を調整し、予約表へ入力しているのであれば、その時間も美容室運営に必要な業務時間です。
例えばDM対応に1件5分かかったとしても、1日6件なら30分になります。
月20日営業なら、単純計算で月10時間です。
もちろん実際の対応時間は美容室によって異なりますが、予約件数が増えてきたら「DM予約を無料で受けられるから得」と考えるだけではなく、予約受付にどれくらい時間を使っているかを確認してみる価値があります。
予約システムに費用がかかる場合でも、予約対応時間を減らせるのであれば、費用だけではなく業務時間も含めて判断した方がよいでしょう。
DM予約の負担を感じたら確認したいチェックリスト
□ 施術中にもDMを何度も確認している
□ 営業終了後にDMへ返信している
□ 日時調整が何往復にもなることがある
□ DMから予約表へ手入力している
□ 予約表への転記を忘れそうになることがある
□ Instagram・LINE・電話を別々に確認している
□ お客様から「どこから予約すればいいですか?」と聞かれる
□ DM対応に毎日かなり時間を使っている
複数当てはまる場合は、DMそのものをやめるのではなく、「DMでなければならない業務」と「WEB予約へ移せる業務」を分けてみることをおすすめします。
まとめ|DMは便利だからこそ「予約管理」と分けて考える
InstagramのDMは、お客様と直接コミュニケーションを取れる便利な方法です。
特に施術相談や初回来店前の問い合わせでは、DMが役立つ場面もあります。
一方で通常予約までDMだけで受け続けると、
- 日時調整
- 返信対応
- 予約表への転記
- 返信漏れ
- 予約経路の分散
といった業務負担が増えていきます。
DM予約が増えて大変になってきたら、Instagramをやめるのではなく、予約の役割を整理してみましょう。
↓
美容室を知る・施術事例を見る
↓
必要ならDMで相談
↓
WEB予約で空き時間を確認
↓
お客様自身で予約
このように「集客・相談」と「予約管理」を分けることで、Instagramを活かしながら美容室側の負担を減らしやすくなります。


コメント